『AIR』鑑賞日記 その2

観だすと早い早い。「Vol.2」つまり第4話まで観ました。

「Vol.1」では「映画の文法」どうのこうのと書いたが、もっと言えば「異常な世界」だよね。だいたい町に人がいないし。それに「Vol.1」でも書いたとおり、AVGを映画として再構築してないから、1日にちょっとした用事を3つぐらいこなしただけで日が暮れて「今日は忙しかった」とか言ってるからね。あと、主人公・国崎往人の人形劇がまったく意味不明。あれで生活できるわけがない。というか子供相手に生活費になるほどの金を巻き上げてきたのか? 話はどんどん大前提に向かっていくけど、もうなんの理由もなしにまとわりついてくる都合のいい女の子とかさ、願望とか言っても、オレとかだと妄想ですらそこまで虫がよくないからね。

でもね、ここまでヌケよく作られちゃうと、楽しめちゃうんだな。ふつう拒否か賛同かどっちかだと思うんだけど、オレって、なんだんだろ? 自分でもよくわからないが、新海誠とかも明らかな異物感を感じながら一応楽しめてしまう。

まあ、とにかく、特に第3話の奥行きのある画面作りとか、ホントすごいよ。アニメーションの感覚としては確実に新世代が出てきているな、ということは認めないといけないよね(←旧世代の自戒的発言)。


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