video boy

過去のない男

アキ・カウリスマキ監督『過去のない男』を観る。「『ヘルシンキの若大将』か?」ってくらい面白い痛快娯楽作だった。ある男がヘルシンキ駅に到着早々、暴漢に襲われて記憶をなくし、以降は出会ったホームレスやトレーラーハウス*1の住人らと友情を築きなが…

魂のジュリエッタ

『81/2』に続く、フェリーニ初のカラー作品。ジュリエッタの家の庭などのロケシーンが多く、ここのカラーが爽やかでふだんのフェリーニとは違う印象。また屋内(セット)では『女の都』的な感じと、『カサノバ』『そして船は行く』的なくすんだ不健康な感じ…

シンドバッド7回目の航海

劇場公開タイトルは『シンバッド七回目の航海』。いまさら説明の必要もない、人形アニメ作家、レイ・ハリーハウゼンによるシンドバッドシリーズ第1弾。今回は特撮カットと本編カットのモンタージュをじっくり楽しんだ。工夫がいっぱい。ワクワクしました。…

立喰師列伝

そういえば『うる星やつら』のメガネも全然理解できなかったしなあ…なんてことを観てるあいだ考えてました。川井憲次の音楽とビジュアル面の一部が面白かった。 <データ> 2006年/東北新社、Production I.G 監督、原作、脚本:押井守/撮影:坂崎恵一/音…

アルファヴィル

ご存知、『アルファヴィル』。アンナ・カリーナがくるっくるっと身を翻す動きは『女と男のいる舗道』のダンスシーンと同じ。何度観てもいい。 <データ> ALPHAVILLE OU UNE ETRANGE AVENTURE DE LEMMY CAUTION 1965年/フランス、イタリア 監督、脚本:ジャ…

暗殺者の家

『バルカン超特急』があまりに傑作だったので、その勢いをかってヒッチコック、イギリス時代祭り開催中。これは1934年の作品で、のちに『知りすぎていた男』としてリメイクされている。…とはいっても期待に反し、まあまあの出来かな。終盤の銃撃戦が長過ぎる…

山の音

鎌倉に住む一家の、嫁(原節子)と義父(山村聰)の間に芽生えた恋愛感情を包み隠しもせずに(と書いちゃうと言いすぎか?)描いたエロースな逸品。立派な人なんか一人も出てこないし、夫(上原謙)に至ってはそうとうひどいヤツだってことになるんだろうけ…

バルカン超特急

サスペンスとロマンスと、そしてつねに忘れないユーモア。完璧な映画。マーガレット・ロックウッドがかわいすぎる! ヒッチコックのエロ力(りょく)ときたらもう…。乱闘シーンで転倒して脚がぼーんと放り出されたりするんだよ。エロとユーモア、サスペンス…

CDとDVDの買い物備忘録

『VA』2006年9月号より。●V.A./BEST CLASSIC SKA(ビクターエンタテインメント)9/6 ●V.A./スカニメーション(ジェネオンエンタテインメント)9/6 ⇒微妙。 ●Beyonce/B'DAY(ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル)9/4 ●V.A./DINING ROOM MUSI…

CDとDVDのメモ

disk unionのチラシから。 ●コーネリアス/MUSIC(ワーナーミュージック)8/23 ●コーネリアス/BREEZIN'(ワーナーミュージック)9/27 ●FISHMANS/LONG SEASON REVUE(ユニバーサル)8/18 Breezin’

CDとDVDと映画のメモ

『TV Bros.』2006 16号から。 ●トータス/ア・ラザラス・タクソン(HEADZ)8/9 ⇒CD3枚+DVD1枚。 ●KiLA/Remix KiLA(?) ●V.A./ディープ・サンバ〜ノルデスチ・アトミコ2(ビクター) ●松田美緒・ミーツ・ディープ・サンバ/カルナヴァリスタ(ビクタ…

CDとDVDと映画の購入予定メモ

『TV Bros.』2006 14号から。 ●Cut Chemist/The Audience's Lirtening(ワーナー)7/26 ●fields/8 from the village(ワーナー) ⇒「爆音で聴きたくなるようなアシッドフォーク」だって。 ●UA×菊地成孔/cure jazz(ビクターエンタテインメント)7/19 ●フ…

本とDVDとCDの購入予定メモ

●秋庭俊/帝都東京・隠された地下網の秘密(新潮文庫) ●秋庭俊/帝都東京・隠された地下網の秘密 2 地下の誕生から「1-8計画」まで(新潮文庫) ●荒木経惟/天才アラーキー 写真ノ方法(集英社) ●南條範夫、山口貴由/シグルイ 6(秋田書店) ●ユリイカ …

『ALWAYS 三丁目の夕日』と『シン・シティ』

すごい2本立て。昨年の日米両国を代表する、オールスターキャスト、漫画原作によるフルVFX大作2本をぶつけてみた。まず『ALWAYS 三丁目の夕日』。 …。 …。 すみません。勘弁してください。 はい、さっさっと『シン・シティ』に行きます。こっちはたまらな…

CD、本、DVD、映画の買い物備忘録

『intoxicate』62号より。 ●MARCOS SUZANO & TAKASHI NUMAZAWA/MENHUMA CANCAO, SO MUSICA(ミュージックマイン)7/12 ⇒これはすごい組み合わせ。しかもミックスは内田直之! ●KASSIN+2/FUTURISMO(ビデオアーツ) ●鈴木大介、ブランドン・ロス、ツトム・…

CDとDVDの買い物備忘録

『VA』2006年7月号より。 ●少年ナイフ/A TRIBUTE TO SHONEN KNIFE FORK & SPOON(P-VINE) ●少年ナイフ/Live in Osaka(P-VINE) ●the ARROWS/ARROW HELLO WONDERFUL WORLD(PONY CANYON)7/12 ●チャットモンチー/耳鳴り(キューン)7/5 ●JUDE/SHOCKING…

エウレカと響鬼

『交響詩篇エウレカセブン』の9巻と『仮面ライダー響鬼』の第十一巻を観る。エウレカは新しいような顔をしながら、なんか古い材料からできてるような気がするんだな。「古い器に新しい酒を注ぐ」が好きなオレからすれば逆。残念。響鬼はかなりのオレ独自解…

CDとDVDのメモ

『TOWER』Jun.05号より。 ●宇多田ヒカル/ULTRA BLUE(東芝EMI) ⇒これ、タイトルはすごくいいと思う。 ●中島美嘉/ALL HANDS TOGETHER(ソニー・ミュージックエンタテインメント) ●キリンジ/ロマンティック街道 / ブルーバード(コロムビア)6/21 ●フルカ…

映画は1日30分

だんだん減ってきてる…。そんなこんなで『女王蜂』(1978年/東宝)観賞終了。ついでに伴淳つながりで『喜劇 駅前団地』(1961年/東宝)も観る。 『女王蜂』は観終わってみれば、5部作の中では薄口だった。でも薄かろうとなんだろうと、市川崑の金田一シリ…

映画は1日1時間

というわけで、横溝正史原作、市川崑監督『女王蜂』(1978年/東宝)を3夜連続で分割観賞中です。おお、何度も観たがまったくストーリーを覚えてない。だから何度観ても楽しい。いまんとこ3分の2観終わったけど、犯人誰だか全然わかんなくてドキドキして…

les idoles

木曜深夜に観た『les idoles』(1968年/フランス)が衝撃的傑作だった。なんだこれは? こんなもん作ったバカが人類にいたことを思えば、少しはまだ人間として生きていてもいいか、って気になる。

CD、DVDメモ

『VA』2006年6月号より。 ●東京スカパラダイスオーケストラ/WILD PEACE(cutting edge)6/7 ⇒初回DVD付き。 ●Sembello/Kairos(cutting edge)6/7 ●プライマル・スクリーム/ライオット・シティ・ブルース(ソニー・ミュージックエンタテインメント)5/31 …

ウルトラQ

『カルトQ』だの『ウルトラQ』だの、けっこう「Q」好きなオレです(意味不明)。あとは『オバQ』と『プレイガールQ』と『ベルトクイズQ&Q』も観れれば完璧。ていうかいま『オバQ』って観るの困難なんだよね。なぜだ? 藤子Fのイメージが散漫にならないように…

交響詩篇エウレカセブン

DVD第8巻(第27話〜第30話)を観る。一応謎はいろいろ明かされ始めたが、まだ大きな謎が残ってるぞ。なんで書き文字がすべて日本語なんだ?あれか? ほんとは日本語以外で書かれてるんだけど、視聴者は翻訳こんにゃくを食べてから観てるから日本語に見える……

まだペ・ドゥナ中

『子猫をお願い』をまた観てしまった。そんな場合じゃないのに。 しかし双子ちゃん*1、いいなあ。ここでの役名、ピリュ、オンジョをそのまま芸名にしたとペ・ドゥナがインタビューで言ってたけど、本当なんだろうか。 *1:『威風堂々な彼女』でもペ・ドゥナと…

映画監督になる方法

しばらく前からうっすら気になっていた、松梨智子監督の『映画監督になる方法』、あと、いっしょに『トレポネマ』という作品が6月7日にDVD発売だそうで。これで出不精のオレも観ることができる。『トレポネマ』のほうはAmazonで見つからないと思ったら、地下…

トップをねらえ2!

ひさびさ。第5巻をやっと観た。なんか演出がガイナ様式をなぞってるだけじゃない? あと、主役2人以外のキャラクターがあまりに記号的な演技をさせられていて、演じる声優もつまらないだろうなと思った。

2回観てやっとわかる

2回観てやっとわかった。『リンダ リンダ リンダ』は完璧な映画だ。完成度の高いプロット、気の利いた演出、生き生きとしたキャラクターの三拍子がそろった映画なんてもんは、いいスタッフといいキャストが集まれば作れるんだろうけど、『リンダ リンダ リ…

映画、本、その他のメモ

『TV Bros.』2006 10号から。 ●我輩は主婦である(TBS系)5/22〜 ⇒13:00〜13:30放映の昼ドラ。磯山晶プロデュース。宮藤官九郎脚本。宮藤官九郎がついに斉藤由貴に手を出した。彼のとる行動は30代半ば男子としてあまりにまっとうすぎて恐いくらい。なぜ彼が…

ペ・ドゥナ祭り2巡目入りました

『リンダ リンダ リンダ』ふたたび。今日はアタマ30分ぐらいしか観てないが、やっぱりこの映画すごいわ。女子高生4人がちんたらしている画を撮っても、おのおのの家々に帰ってからの生活感あふれすぎのシーンを撮っても、うまいなあと思う。でも、ペ・ドゥ…