エウレカと響鬼

交響詩篇エウレカセブン』の9巻と『仮面ライダー響鬼』の第十一巻を観る。

エウレカは新しいような顔をしながら、なんか古い材料からできてるような気がするんだな。「古い器に新しい酒を注ぐ」が好きなオレからすれば逆。残念。

響鬼はかなりのオレ独自解釈だけど、井上敏樹がそうとうテコ入れ以前のスタッフにムカつきながら脚本書いてる感じがして面白い。「おまえら、ドラマの書き方もわかってないくせに、適当なフリだけは山のようにしやがって」みたいな。たしかにテコ入れ以前の響鬼は、まるで動かないドラマ、何がしたいのかわからないキャラクター、でも、ムードだけはいっちょまえ…そこが面白かったからな。それらがガンガン井上敏樹流に片付けられていく。うーむ。


余談:今回某鬼が再起不能の大ケガをするが、いつも思うけど、アニメや特撮ドラマの、あの“なんとなく大ケガ”ってなんとかならないものか。全身包帯とギプスで、痣だらけなだけ。表現上そこまでしか不可能なのでしょう(と解釈してあげる)。それはいいが、けっきょくそれを逆手に取って、ひん死のケガ人が根性ですぐ復活するからなあ。この謎の慣習が猛烈に気になってるのは、もしかしてこの世でオレだけ?


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