ウルトラマンAのすべて

今月からファミリー劇場で『ウルトラマンA』の放映が始まる関係で、いま、プロモーション番組『ウルトラマンAのすべて』が放映中。北斗星司役の高峰圭二が思い出話や作品の魅力を語るのだが、この人、『A』についての理解が的確で素晴らしいです。黒部進森次浩司じゃこうはいかないぞ。きっと。

スタッフが作品に込めた思いを的確に代弁するのはもちろん、傑作「逆転!ゾフィー只今参上」の真船演出について、34年も前のこととは思えないぐらい生き生きと証言してくれたことなど、ホントにうれしい。

あと、高峰圭二トーク中に『A』のさまざまなシーンが短く挿入されるんだけど、これがじつに瑞々しい輝きを放っている。短く編集されてるせいもあると思うけど、「この頃の映像には力があるなあ」と改めて思った。

『A』は当時の光学特殊撮影の「粋」を極めてるよね。ヤプール人のイメージとか、いまアニメやファンタスティックムービーに興味があるのに万一観てない人とがいるとしたら、絶対観ないとまずいと思う。あとは南夕子だな。山際永三、真船禎といった名監督たちが瑞々しくとらえた南夕子(星光子)の美しさ! これを観ずしてどうするという至高の美がここにはある。