『威風堂々な彼女』にベタ惚れ

第4話から第6話まで観ました。

ペ・ドゥナの役どころって、結婚直前に婚約者に逃げられたシングルマザーで、貧乏で、父は自分を助けるために事故死し、姉は富豪の跡継ぎの忘れ形見(←この言い方で合ってるのか?)としてその家にもらわれていき、しまいには苦労に苦労を重ねてきた母が病に倒れるという、もう、不幸の見本市みたいな境遇。

…という説明だと重いドラマだと思うでしょ。

全然違うんだな。もう全編、ペ・ドゥナのアイドル女優とは思えない捨て身のハードギャグが炸裂しまくり。顔や動きが危ないのなんて序の口で、腹がくだったと言ってトイレから排泄音を轟かせたシーンに至っては、我が耳を疑いましたよ。

それにしても、いわゆる韓流には完全乗り遅れなオレですが、この、不幸の連鎖と、腹抱えるほどのギャグをひとつのドラマにここまできちんと同居させちゃう韓国エンタメ業界の力量には、いまさらながら感服です。オレはもう、ヘビーな境遇をものともせず天真爛漫に生きるシングルマザー、ペ・ドゥナ=イ・ウニさんにベタ惚れですよ。

なお、第6話ではペ・ドゥナがかなり危ない動きのダンスを披露してくれます。タレントを好きになる要因として「体の動きに個性的なリズム感があること」を重視するオレとしては、まさに至福の瞬間でしたね。ちなみに「個性的なリズム感」で過去にオレを魅了した人々をちょっと挙げてみます。

小西康陽田島貴男松浦亜弥、ナーヴカッツェ(2人とも)、BONNIE PINKスピッツのベース…とり急ぎ思い出せたのはこんな感じ。


威風堂々な彼女 DVD-BOX 1